1-32 キーボードの特定のキーを押した時だけ処理を行うユーザーフォーム 2021.11.16
次の書籍の第1章~5章を公開しています。
「Excel VBA 逆引きで学ぶ ユーザーフォーム&コントロール」
KeyDownイベントは、フォーム上でキーが押された時に発生し、押されたキーのコードを取得できます。
このイベントを利用すると、特定のキーが押された場合にのみ処理を行うといったことが可能になります。
サンプルコード①
ShiftキーとEnterキーが押された場合に、フォームを閉じる
Private Sub UserForm_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer) If KeyCode = vbKeyReturn And Shift = 1 Then Unload Me End If End Sub
◇KeyCode
引数 KeyCodeはフォーム上で押されたキーのコードを返します。
返されるコードは整数値ですが、対応した組み込み定数が準備されています。
一般的にはそれを利用することが多いです。型としてはvbKey○○になります。
[ MSDN KeyCode組み込み定数一覧 ]
◇Shift
引数 Shiftは、キーが押されている時の[Shift][Ctrl][Alt]キーの状態を返します。
[Shift][Ctrl][Alt]キーにはそれぞれ整数が設定されており、それら2つ以上を押した場合は、それらの整数を加算した数値を返します。
引数 Shift |
数値 |
3つのキーのいずれも押されていない |
0 |
[Shift] |
1 |
[Ctrl] |
2 |
[Shift]+[Ctrl] |
3 |
[Alt] |
4 |
[Shift]+[Alt] |
5 |
[Ctrl]+[Alt] |
6 |
[Shift]+[Ctrl]+[Alt] |
7 |
サンプルコード②
次のサンプルコードは、KeyCodeを無効にして、キーが押されなかったことにします。
Private Sub UserForm_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer) KeyCode = 0 'キーコードを無効にする Shift = 0 '[Shift] / [Ctrl] / [Alt]を無効にする End Sub
この処理は、ユーザーフォームでの使用はほぼないと思いますが、テキストボックス等、入力タイプのコントロールのKeyDownイベントで使用されることが多いです。
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