2-2 基本的なコントロールに共通のメソッドを確認するコントロール 2021.11.16
次の書籍の第1章~5章を公開しています。
「Excel VBA 逆引きで学ぶ ユーザーフォーム&コントロール」
デフォルトのツールボックス内のコントロールに共通するメソッドは次の通りです。
・Moveメソッド
コントロールの位置を移動、あわせてサイズを変更する
・SetFocusメソッド
フォーカスを該当のコントロールに移す
※フォーカスを受け取れるコントロールのみ
・ZOrderメソッド
コントロールの前面背面の順番を決める
コントロールの位置とサイズを変更するMoveメソッド
【構文】オブジェクト.Move Left,(Top),(Height),(Width)
Moveメソッドは、該当コントロール位置とサイズを同時に設定することのできるメソッドです。
ユーザーフォームと同様です。詳細は次を参照してください。
「1-29 画面基準でフォームを移動する」
コントロールにフォーカスを移すSetFocusメソッド
【構文】オブジェクト. SetFocus
該当のコントロールにフォーカスを移します。フォーカスを受け取れるコントロールが対象です。
サンプルコード
コマンドボタンをクリックすると、テキストボックスにフォーカスが移る
Private Sub CommandButton1_Click() TextBox1.SetFocus End Sub
コントロールの重なりを設定するZOrderメソッド
【構文】オブジェクト. ZOrder (zPosition)
ZOrderメソッドは、コントロールの前面・背面の重なり順を設定します。
引数zPositonに設定できる値は次のいずれかです。
・0- fmTop(既定):最前面に配置します。省略可能です。
・1-fmBottom:最背面に配置します。
このZオーダーは、VBEのデザインモードで予め設定することも可能です。
デザインモードでは、該当コントロールを右クリックし、表示されるメニューで設定します。
サンプルコード
コマンドボタンをクリックするとLabel1コントロールが最前面に移動する
Private Sub CommandButton1_Click() Label1.ZOrder End Sub
デザインモードでは、Zオーダーの前後順を一つずつ変更できますが、VBAでは最前面か最背面のどちらかの設定になります。
書籍紹介140以上のサンプルファイル付き!
知りたいがすぐわかる! やりたいがすぐできる!
「Excel VBA 逆引きで学ぶ ユーザーフォーム&コントロール」(Kindle版)
ユーザーフォームを扱えると、VBAでできることが大きく広がります!
本書では、知りたいこと、やりたいことから、逆引きで学びを深められます。
■ 購入:amazon