1-37 マウスが押された位置を表示するユーザーフォーム 2021.11.16
次の書籍の第1章~5章を公開しています。
「Excel VBA 逆引きで学ぶ ユーザーフォーム&コントロール」
MouseDownイベントは、フォーム上でマウスボタンを押した時に発生します。
同じような役割を持ったものにClickイベントがあります。
MouseDownイベントとClickイベントとの違いは、引数有無です。
Clickイベントは、引数がないため、左クリックされた場合のみイベントは発生しますが、MouseDownイベントは、引数が4つあり、押されたボタンの種類、押されたフォーム上のポインタ位置、[Shift]キー等の状態を取得できます。
なお、それらの引数は、MouseMoveイベント、MouseUpイベントと共通です。
サンプルコード
フォーム上で右クリックした場合に、マウスの押された位置を表示する
Private Sub UserForm_MouseDown(ByVal Button As Integer, ByVal Shift As Integer, ByVal X As Single, ByVal Y As Single) If Button = 2 Then MsgBox "水平位置:" & X & "ポイント" & vbCrLf & "垂直位置:" & Y & "ポイント" End If End Sub
◇Button
引数Buttonはマウスの押されたボタンを返します。
引数 Button |
数値 |
マウス左ボタン |
1 |
マウス右ボタン |
2 |
マウス中央ボタン |
4 |
◇Shift
引数 Shiftは、キーが押されている時の[Shift][Ctrl][Alt]キーの状態を返します。
[Shift][Ctrl][Alt]キーにはそれぞれ整数が設定されており、それら2つ以上を押した場合は、それらの整数を加算した数値を返します。
引数 Shift |
数値 |
3つのキーのいずれも押されていない |
0 |
[Shift] |
1 |
[Ctrl] |
2 |
[Shift]+[Ctrl] |
3 |
[Alt] |
4 |
[Shift]+[Alt] |
5 |
[Ctrl]+[Alt] |
6 |
[Shift]+[Ctrl]+[Alt] |
7 |
◇ X / Y
引数Xと引数Yはフォーム上のボタンが押された位置をポイント単位で返します。返す型はSingle(単精度浮動小数点型)です。
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