ROUND分類:数学/三角 2009.02.06
ROUND関数は「数学/三角」に分類され、数値を任意の桁数で四捨五入します。「データの小数点桁数を揃える」時などに活躍します。
ROUNDの機能と構成
機能:数値を指定した桁数に四捨五入した値を返す。
構成:=ROUND(数値, 桁数)
引数
数値は必須です。四捨五入の対象となる数値を指定します。
桁数も必須です。数値を四捨五入したい桁数を指定します。負の指定も可能です。
桁数に正の数を指定:小数点以下を指定した桁数で四捨五入
桁数に「0」を指定:最も近い整数に四捨五入
桁数に負の数を指定:十の位、百の位といった指定の桁数で四捨五入(「1」の指定は十の位)
引数を指定する例
円周率3.14159を小数点二桁にまとめる。結果:3.14:=ROUND(3.14159,2)
-3.14159を小数点三桁にまとめる。結果:-3.142:=ROUND(-3.14159,3)
314.159を小数点の左側二桁の10の位で四捨五入します。結果:300:=ROUND(314.159,-2)
セル[A1]の数値を小数点二桁で四捨五入:=ROUND(A1,2)
[Data]と名前の定義を行ったセルの数値を小数点一桁にまとめる:=ROUND(Data,1)
ROUND関数の類似関数
ROUNDUP関数
ROUNDUP関数は数値を指定の桁数で切り上げます。
ROUNDDOWN関数
ROUNDDOWN関数は数値を指定の桁数で切り捨てます。
TRUNC関数
TRUNC関数は数値を指定の桁数で切り捨てます。
※TRUNC関数とROUNDDOWN関数の違い
この二つの関数の機能は同じです。違いを挙げるならば、ROUNDDOWN関数は第2引数が必須なのに対して、TRUNC関数の第2引数は省略可能です。
EVEN関数
EVEN関数は指定した数値を最も近い偶数に切り上げた値を返します。
ODD関数
ODD関数は数値を切り上げて、最も近い奇数にします。
INT関数
INT関数は指定した数値を超えない最大の整数を返します。
MROUND関数
MROUND関数は指定された値の倍数になるように、数値を切り上げまたは切り捨てて丸めます。