TRIM分類:文字列操作 2009.02.06
TRIM関数は「文字列操作」に分類される関数で、不要なスペースを削除します。
データ中に余分なスペースが含まれていた場合、データの照合等での弊害が考えられます。他のアプリケーションから読み込んだデータや、Webからコピーしたデータに、スペースが含まれている事が多々あります。そのような時に重宝する関数です。
TRIMの機能と構成
機能:単語間のスペースを 1 つずつ残して、不要なスペースをすべて削除する。
構成:=TRIM(文字列)
引数指定の例
セル[A1]データの余分なスペースを削除:=TRIM(A1)
セル[A1]とセル[A2]を連結したデータの余分なスペースを削除:=TRIM(A1 & A2)
[Data]と名前の定義を行ったセルデータの余分なスペースを削除:=TRIM(Data)
単語間の空白は、一文字残るのが特徴です。
上図の空白は全角スペースですが、半角スペースでも同様に働きます。
尚、全ての空白を削除する場合は、SUBSTITUTE関数を使用します。
【重要】
TRIM 関数は、7 ビットの ASCII 空白文字(値 32)を、文字列からトリミングするためのものです。
Unicode 文字セットには、非区切りスペース(値 160)という、別の空白文字もあります。この文字は、Web ページにおいてHTMLエンティティとして一般的に使用されます。TRIM関数自体では、この非区切りスペースは削除されません。
非区切りスペース(値 160)の削除は、SUBSTITUTE関数とTRIM関数を併用します。非区切りスペース (値 160) をSUBSTITUTEで、ASCII 空白文字 (値 32) に置換し、TRIM関数で削除します。
=TRIM(SUBSTITUTE(文字列,CHAR(160),CHAR(32)))